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牧山 直紀のデベロッパーズブログ

牧山 直紀

2013/05/01

ポータルサイトの成功事例よりも失敗事例から学ぶ

 

ポータルサイトの成功事例よりも失敗事例から学ぶ

ポータルサイト、マッチングサイト、その他SNSサイトなどウェブメディアと呼ばれるサイトを成功させるためには、何をすべきなのか?

私はこれまで小さいサイトを含めると300サイト以上のウェブメディアの立ち上げをお手伝いさせていただいておりますが、その経験からすると成功事例よりも失敗事例から学ぶことのほうが圧倒的に多く、なぜ失敗したか?を分析することで、成功の確率を大幅に上昇させれることが可能だと判断しています。

成功から学べることは正当法ではないことが多い

ウェブメディアの成功は構造的SEO対策や営業業務の徹底などによる必然であるケースも少なくないのですが、運やタイミングなどのコントルールが不可能な要因が絶妙に重なり合って起こりうるケースもまた少なくありません。

ですので、成功事例ばかりを分析してそこを完全に真似しようとがんばっても、その分析が必ずしも正しいとは言えず、その要因が成功への鍵になるかどうかは、実際に成功してみるまではわからないと言えるでしょう。

逆に失敗するケースに関しては、理由を明確化しやすくあります。コンテンツが更新されていない、営業が出来ていない、広告のかけ方を間違っている、など「そりゃそうだ、それは失敗するよね、、、」と思えることが多くあります。

よくクライアントからどのようにすれば成功すると思いますか?と聞かれるのですが、私はきまって、

「営業ありきです。」

とお話しています。

ウェブメディアには大きく2種類に分類さる

ウェブメディアには大きく2種類に分類されます。

一つ目は、営業型ポータルサイトと呼ばれるサイトです。その名のとおり、営業を必要とするポータルサイトです。

求人サイトなどはこれに該当します。求人情報を集める際に営業活動が必須になります。営業なしでは成り立たないビジネスモデルです。コンテンツ=企業=企業の掲載=営業、という形ですね。

二つ目は、非営業型ポータルサイトです。ミクシーやFACEBOOKその他素材サイトなど、掲載側、つまり検索される側が企業ではなく、運営者自身がコンテンツを配信したりするサイトです。

アイコンなどの素材検索サイトなどがいい例です。まったく営業が必要でないわけではありませんが、サイトのコンテンツ自体は営業を必須として取得するものではありません。

非営業型のポータルサイトは、運営者サイドにて、よほど強いコンテンツか、アイデアを必要とするため、成功するには営業型に比べてハードルが高くあります。

また非営業型ポータルサイトの場合は、成功する理由も失敗する理由も分析が複雑で困難になります。FACEBOOKが成功して、Myspaceが伸び悩んでいる理由は確度の高い分析は可能ですが、結果論でしかありません。

マークザッカーバーグが営業を得意としていたかと聞かれると、逆に不得意だと思われる文献しか見られません。

私が「営業ありきです。」と説明しているのはあくまでも営業型ポータルサイトのお話になりますが、クライアントより頂くご相談の9割がこの営業型のウェブメディア関連になります。

「パルムゲートさんではウェブメディアを運用しないのですか?」とよく聞かれるのですが、私自身営業型ポータルサイトは、営業を必須としていることを十分に理解しているので、自分自身、ディレクションの業務に忙殺されているため、メディアの営業にかけている時間がないので、断念して今見ていただいているこのサイト、弊社の企業サイトを非営業型ポータルサイトとして運用することに決めたのです。

弊社のこの企業サイトは営業してコンテンツを作成する必要がありません。社員がパルムゲートの魅力を伝えるためにこのように記事を書き、新規のお客様を引き込むべく、我々運営者が主体となってコンテンツを配信しています。

実際にこの記事を見ていただいて、問い合わせをしてみようと思って頂ければ、それで私の意図は成功していると言えます。これ(弊社のサイト)も立派なポータルサイトと言えると思います。

ただ、営業型ポータルサイト運用への憧れは強く残っています。なぜならば、簡単ではないのですが、営業さえなんとかすれば成功への道は開かれていることがわかっているからです。

平坦な道では当然ありませんが、成功した暁には、我々の制作業務の人区から得る収益モデルとはまた違ったレバレッジを効かしたビジネスモデルがそこには存在します。

営業の大切さ

営業型ポータルサイトの失敗の原因の8割は「営業力不足」なのですね。オープンした求人サイトに求人情報が10件しか取得できていない。

美容室を検索するポータルサイトなのに、ほとんどの都道府県が結果0件になっている。

長期にわたり閑散としたサイトは、サイトに訪れて瞬時に閑散さがユーザに伝わり、滞在時間が短く、直帰率が高いサイトとなり、検索エンジンからも低評価になり、上位にも上がってこない負のループが待っているだけです。

運営初期は閑散としてても問題ありません。そもそも検索エンジンから高評価をもらうまで時間もかかりますので、腰を据えればいいのです。

がむしゃらな更新でさえもユーザには有益と判断され、更新を継続することで、そのモチベーションが新たなコンテンツを生むきっかけにもなるものです。

ポータルサイトの成功事例から学べることより失敗事例から学べることが多い。成功の要因は様々ですが、失敗の要因はシンプルなのです。

営業とユーザ視点に立ちサイトを活発化させるための飽くなき探究心があれば、必ずウェブメディアの運用は成功に導けるはずです。

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