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CakePHP 2.x の話で恐縮だが、(依然として開発は 2.x が主) 以前CakePHP の AppModel を拡張する形で作成した作業用テーブルモデルをもう少し使いやすくしたいということで、今回は CakePHP のビヘイビアとして実装してみた。
これにより、機能を bind/unbind できる点と、作成中のソースを読んだときに acts as TmpModel (作業用モデルとして動作する) のように分かり易くなることが期待できる。
使い方は次の通り。
■事前準備 (モデルの宣言時)
- マスターモデルと作業用モデルを定義する。作業用モデル名は、マスターモデル名の先頭に「Tmp」を追加したものとなる。例えば、マスターモデルが User なら作業用モデルは TmpUser となる。モデルの定義ファイルを以下それぞれ User.php、TmpUser.php とする。
- 作業用モデルの定義ファイル (TmpUser.php) のビヘイビア定義に TmpModel を追加し、public $actsAs = array('TmpModel'); のようにする。
■新規登録時
- コントローラではユーザ登録編集フォームからのデータは TmpUser モデルでバリデーションおよび保存を行なう。
-
TmpUser モデルに保存後マスターモデルにデータをコピーするため、コントローラで
$this->TmpUser->copyTmpToMaster($tmp_id,$master_id);
を実行する。($master_id が NULL の場合は新規作成、id番号が与えられていれば更新になる)
■更新時
-
コントローラで編集対象のレコードを、マスターモデル User から作業用モデル TmpUser にコピーする。
$this->TmpUser->copyMasterToTmp($master_id, $tmp_id); - TmpUser モデルのデータをフォームで編集し保存する。
-
TmpUser モデルから User モデルにレコードをコピーするため、コントローラで
$this->TmpUser->copyTmpToMaster($tmp_id, $master_id);
を実行する。
なお、作業用モデルからマスターモデルへのコピー時やマスターモデルから作業用モデルへのコピー時にデータベース操作以外の操作 (例えばファイルシステムの操作など) が必要な場合は、作業用モデル (この例では TmpUser モデル) の定義に以下のメソッドを定義することで対応する。
- public function beforeCopyTmpToMaster($tmp_id, $master_id)
- 作業用モデルからマスターモデルへレコードをコピーする前に実行する処理を記述する。
- public function afterCopyTmpToMaster($tmp_id, $master_id)
- 作業用モデルからマスターモデルへレコードをコピーした後に実行する処理を記述する。
- public function beforeCopyMasterToTmp($master_id, $tmp_id)
- マスターモデルから作業用モデルへレコードをコピーする前に実行する処理を記述する。
- public function afterCopyMasterToTmp($master_id, $tmp_id)
- マスターモデルから作業用モデルへレコードをコピーした後に実行する処理を記述する。
以上。
この記事は加藤 正人さんが書いています!
- 氏名
- 加藤 正人
- 役職
- 多分SE
- 血液型
- 秘密
- 出没
- 美味しいもののあるところ
- 特色
- タヒチ大好き。ちょいメタボ。
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