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Fedora 24 を Fedora 25 にアップグレードしたところ、PHP も 7.0 にバージョンアップされ、 PHP 5.6 は削除されてしまった。
そこで Remi's RPM Repository を使って Fedora 25 に PHP 5.6 をインストールしてみた。
管理者権限のあるアカウントに su するか sudo でシェルを起動し、下記のコマンドを実行する。
これにより Apache モジュール版の php56 パッケージがインストールされる。
当該パッケージがインストールされると、/etc/httpd/conf.modules.d に 10-php56-php.conf が追加され、PHP7 用の設定 15-php.conf より先に処理されるため Apache から php モジュールとしてphp5.6 が利用できるようになる。
なお、Remi の php56 パッケージをインストールすると既定値の php.ini は php56 用のもの (/opt/remi/php56/root/etc/php.ini) になるので、タイムゾーン等必要な設定があればこちらのファイルに適用しておく必要がある。
上記コマンドで通常使用する機能はインストールされると思うが、他に必要な機能があれば上記の dnf コマンドのパラメータに追加するか、インストール後別途 dnf コマンドで追加することができる。例えば GD (グラフィックライブラリ) を追加するのであれば
sudo dnf --enablerepo=remi install php56-php-gd
のようにすることで追加インストール可能である。
注意: モジュール版 PHP は Apache 実行時にバージョンを切り替えることはできないため、上記の設定では PHP 5.6 しか利用できなくなる。仮想ホストごとに PHP バージョンを切り替えるような用途には使えない。そのような場合はモジュール版ではなく CGI 版で設定する必要がある。こちらについては後日調査してみたい。
この記事は加藤 正人さんが書いています!
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