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伊藤 晋之のデベロッパーズブログ

伊藤 晋之

2012/11/13

「UXとビジュアライゼーション」に参加して

 

随分冷えこんで来ましてリップクリームの手放せない季節がやってきましたが、やたらとワンシーズンでなくしてしまうので今シーズンは3本以内で乗り切りたいと思っております、ディレクターの伊藤です。

2012年11月10日(土)12:30~ 開催されました、「UXとビジュアライゼーション」というセミナーに参加して参りました。
場所は、前回の記事でも書きましたが名古屋のweb業界を盛り上げまくっている 有限会社 アップルップルさん が運営されているコワーキングスペース 「basecamp NAGOYA -ベースキャンプ名古屋-」さん にて行われ、講師として名古屋では HCD(Human Centered Design -人間中心設計-)でお馴染みの 浅野 智先生 のセッション、そして楽天株式会社編成部 UI/UXスペシャリストである 脇阪善則さん のセッションの二部構成で開催され、参加人数30名弱・約4時間近くにわたって行われました。

第一部:「UX Reserch & Visualization」

そもそも、「UX」とはなんぞや?っと、言いますと「User Experience -ユーザーエクスペリエンス-」の略称でありまして概要としては、

ユーザーエクスペリエンス(UXと略記されることが多い)とは、ユーザーがある製品やシステムを使ったときに得られる経験や満足など全体を指す用語である。ウェブ上での商品販売などソフトウェアやビジネスに関連して使われることが多いが、インタラクションデザイン全般に適用される概念である。例えば自動音声応答装置は貧しいユーザーエクスペリエンスをもたらすデザインとしてよく引き合いに出される。
ちなみに、略記の「UX」を「User eXperience」と開いて書かれることがあるが、これは間違いであり、一般にこのようなXはExの発音を表している。

ウィキペディア参照

と、あります。

ざっくりと言えば、製品やホームページを使ってくれるお客さん(ユーザー)の使い勝手を通じての体験や満足(エクスペリエンス)をしっかりと考慮した上で物・サービス作りをする手法となります。
物やサービスを作る上で、それって当たり前なのではないかと言ってしまえば当たり前の事だとは思いますが、それを深く掘り下げる為に様々な手法を用いて設計をしていきます。

マーケティングエスノHCD人間工学 などを用いて、人の行動を分析したりニーズを知ったりする事で「UX」を掘り下げて、物やサービスに落とし込んでいく事を約45分間お話しいただきました

ホームページの制作をしている中でも、お客さん(エンドユーザー)はこの時どう行動するだろうと考えて設計をしておりますがまだまだ深堀をする必要があるなぁ~と思う事も多々あり、今後も「UX」については勉強をしていきたい分野だと痛感させられました。
また、前々から興味はありましたが浅野先生のセッションは初体験だったので、今後も機会ありましたら参加させていただきたいと思います。(二次会だけでも!)

第二部:「ユーザーストーリーのつくり方」

脇阪善則さんのセッションでは、ユーザー体験を ストーリーテリング という手法を使って表現する(プレゼンテーションなど)ための手法を紹介していただきました。
座学 + グループワークで構成され後半の各グループワークでは、ある目的に対してストーリーテリングを用いてプレゼンをするというハードルの高い内容でした。

何かしらの説明を受ける際に、理屈だけで話しをされてもわかりづらいものです。解りやすく伝えるために、自分を主人公とした体験談や人が体験した話し、もしくはたとえ話として人は昔から知らず知らずの内に物語(ストーリー)を使って人に伝えることをしております。それをテクニックとして落とし込んでいこうよ!っというものが、ストーリーテリングだと思います。

意識的に物語を作って、話しをする・プレゼンをする。いきなり言われても難しいですし何をどうしたらいいのかサッパリです!(実際にグループワーク時は、正直固まりました)その為のテクニックとして英雄構造というものを用いてのストーリーテリングをお話ししていただきました。

私には馴染みある言葉として受け取れましたが、RPG(ロールプレイングゲーム)におきかえると解りやすいかと思います。

物語を進める中で主人公(英雄)が先ずおります。そして、英雄はある目的の為に旅に出ます。大きな目的として、例えば「世界を征服しようとしている闇の将軍を倒す!」というものがあるとします。闇の将軍は強大な力を持っているために、英雄は様々な試練を乗り越えて力をつける必要があります。時には圧倒的な力を持った敵に出会い、大きな挫折を味わう事もあるでしょう。時には旅に有利となる仲間と出会う事もあるでしょう。そうした体験を通じて闇の将軍を倒し大きな達成感や満足感を得る。

この流れを使って英雄をターゲットとなるユーザーに置き換えて話しを作り、そこで得られる体験や挫折・満足感を盛り込みストーリーとする事で相手にもイメージが沸きやすくより想いが伝わります。

今回のセッションでは名古屋市の観光局の担当さんに、名古屋を観光で盛り上げるために新しいターゲットの可能性をストーリーテリングを用いて提案をするというものでした。
私たちのグループでは、名古屋飯を食べに来るグループをペルソナに設定して話しを組んでいきました。実際、グループワークではどこをゴールとするかで随分悩み最終的に物語としてまとまらない方向性にも行きかけましたが、途中で問題や挫折を設定する事で物語としてはなんとなく形になったのではないかといった感じに落ち着きました。
ただ、じゃあその話しをプレゼントして使えるのかといったらそこまでの精度には至らなかったですが、物語を作る練習としてはいい時間をいただけたのではないかと思われます。

で、どうなの?

仕事でお客様に話をする・提案をする際にこちらでは解っている事でも伝わっていない事も実際にあります。そんな時に、この手法を使ってうまく意思の疎通が図れるとよいのではないかと思わされました。

イメージが沸くストーリー・疑似体験が出来てしまうストーリー、ここまでのお話を交えてのプレゼンが出来てしまうと最高ですがちょっとずつではありますが意識的に取り入れていきたいと思っておりますのでお仕事下さい!お待ちしております★