DEVELOPERS BLOGデベロッパーズブログ

  1. HOME > 
  2. 加藤 正人のデベロッパーズブログ > 
  3. 作業用モデルビヘイビア

加藤 正人のデベロッパーズブログ

加藤 正人

氏名
加藤 正人
役職
多分SE
血液型
秘密
出没
美味しいもののあるところ
特色
タヒチ大好き。ちょいメタボ。

PhpSpreadsheet でExcel ファイルを読み込む (CakePHP3)

2016/02/27

PhpSpreadsheet でExcel ファイルを読み込む (CakePHP3)

 

CakePHP 2.x の話で恐縮だが、(依然として開発は 2.x が主) 以前CakePHP の AppModel を拡張する形で作成した作業用テーブルモデルをもう少し使いやすくしたいということで、今回は CakePHP のビヘイビアとして実装してみた。

これにより、機能を bind/unbind できる点と、作成中のソースを読んだときに acts as TmpModel (作業用モデルとして動作する) のように分かり易くなることが期待できる。

使い方は次の通り。

■事前準備 (モデルの宣言時)

  1. マスターモデルと作業用モデルを定義する。作業用モデル名は、マスターモデル名の先頭に「Tmp」を追加したものとなる。例えば、マスターモデルが User なら作業用モデルは TmpUser となる。モデルの定義ファイルを以下それぞれ User.php、TmpUser.php とする。
  2. 作業用モデルの定義ファイル (TmpUser.php) のビヘイビア定義に TmpModel を追加し、public $actsAs = array('TmpModel'); のようにする。

■新規登録時

  1. コントローラではユーザ登録編集フォームからのデータは TmpUser モデルでバリデーションおよび保存を行なう。
  2. TmpUser モデルに保存後マスターモデルにデータをコピーするため、コントローラで
    $this->TmpUser->copyTmpToMaster($tmp_id,$master_id);
    を実行する。($master_id が NULL の場合は新規作成、id番号が与えられていれば更新になる)

■更新時

  1. コントローラで編集対象のレコードを、マスターモデル User から作業用モデル TmpUser にコピーする。
    $this->TmpUser->copyMasterToTmp($master_id, $tmp_id);
  2. TmpUser モデルのデータをフォームで編集し保存する。
  3. TmpUser モデルから User モデルにレコードをコピーするため、コントローラで
    $this->TmpUser->copyTmpToMaster($tmp_id, $master_id);
    を実行する。

なお、作業用モデルからマスターモデルへのコピー時やマスターモデルから作業用モデルへのコピー時にデータベース操作以外の操作 (例えばファイルシステムの操作など) が必要な場合は、作業用モデル (この例では TmpUser モデル) の定義に以下のメソッドを定義することで対応する。

public function beforeCopyTmpToMaster($tmp_id, $master_id)
作業用モデルからマスターモデルへレコードをコピーするに実行する処理を記述する。
public function afterCopyTmpToMaster($tmp_id, $master_id)
作業用モデルからマスターモデルへレコードをコピーしたに実行する処理を記述する。
public function beforeCopyMasterToTmp($master_id, $tmp_id)
マスターモデルから作業用モデルへレコードをコピーするに実行する処理を記述する。
public function afterCopyMasterToTmp($master_id, $tmp_id)
マスターモデルから作業用モデルへレコードをコピーしたに実行する処理を記述する。

以上。

関連タグ: CakePHP2  Behavior