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加藤 正人のデベロッパーズブログ
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前回に引き続き、分数電卓の実装の話。
今回は数式パーサについて解説する。
前回導入した分数表記は LL(1) 構文解析で処理できるようにしてあるので、Pascal の構文解析を少し拡張したもので対応できる。
以下の例では、コントローラで LambdaTools の lib フォルダにある Fraction.php を呼び出して簡易分数式を2項演算形式の配列に変換し計算および分数式の TeX 表現化を行っている。、
メソッド概要
- public function ajax_frac()
- 分数電卓デモページの分数表記文字列を処理し、分数式および計算結果の TeX 形式文字列を返す ajax メソッド。 分数表記の処理にはプライベートメソッド _expression(...) を、また実際の演算にはプライベートメソッド _calc_expression(...) を使用する。戻り値は error_code、error_message, および data からなる JSON 形式文字列。(erro_code: 0 なら処理成功、それ以外の場合はエラー。error_message: エラー内容文字列。data.exp: 分数式の TeX 文字列。data.result: 分数式の計算結果の TeX 文字列。
- private function _expression($str, &$pos, $tex=TRUE)
- Syntax Flow の expression レベルの解析処理を行うプライベートメソッド。$str: 分数式の文字列、$pos: $str の解析開始位置、$tex: 解析結果として返す値の形式を指定 (TRUE: TeX 文字列; FALSE: 2項演算配列) 引数については、以下他の構文解析メソッドも同様。
- private function _subexpression($str, &$pos, $tex=TRUE)
- Syntax Flow の simple expression レベルの解析処理を行うプライベートメソッド。(メソッド名が _simple_expression ではなく _subexpression になっているのは命名ミス。)
- private function _term($str, &$pos, $tex=TRUE)
- Syntax Flow の term レベルの解析処理を行うプライベートメソッド。
- private function _factor($str, &$pos, $tex=TRUE)
- Syntax Flow の factor レベルの解析処理を行うプライベートメソッド。
- private function _fraction($str, &$pos, $tex=TRUE)
- Syntax Flow の fraction レベルの解析処理を行うプライベートメソッド。
- private function _integer($str, &$pos, $tex=TRUE)
- Syntax Flow の integer レベルの解析処理を行うプライベートメソッド。
- private function _calc_expression($exp)
- $exp で与えられた式の値を計算するプライベートメソッド。$exp には Fraction オブジェクトまたは2項演算配列形式を与えることができる。(それ以外の形式の場合は例外を発生。) 戻り値は Fraction オブジェクト。
- private function _calc_array_expression($exp)
- 2項演算配列形式を処理して値を計算するプライベートメソッド。戻り値は Fraction オブジェクト。
【本項終わり】
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