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牧山 直紀のデベロッパーズブログ
- 氏名
- 牧山 直紀
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- 代表取締役
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- サメが好き
- 2016/06/02
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求人サイトにおける成約の把握機能「お祝い金」
最近ジョブセンスを筆頭に、課金形態を完全成果報酬型、つまり求職者の採用が決定した時点で求人企業側に課金される、という求人サイトを求められる方が多くなってきています。
「求人サイト、人材マッチングサイトのビジネスモデル」でも説明していますが、求人サイトの課金モデルは、掲載毎課金、応募毎課金、採用毎課金の3つに分かれますが、掲載に関して初期費用などが一切かからない完全成果報酬である採用毎課金は、求人情報収集の営業ハードルが低くなることから運営側にも人気があり、また求人企業にとっても採用まで費用が発生しないというメリットにより人気があるようです。
完全成果報酬の場合、どのように成約を把握するのか?
成約の把握の仕方は、運営側が徴収する手数料の大きさによって異なります。ここがかなり重要です。
お祝い金+人海戦術で成約チェック
どういう事かというと、たとえば、不動産関連であれば、成約時に受発注者間にて動く金額が大きく、そこに対する%を手数料として求める場合、売買系であれば、数万円~数十万円と大きな数字になります。
また、実際に弊社のクライアントが運営している施設検索系ポータルサイトの場合、成約が決定すると受注額の10%とかなり高額の手数料を徴収しており、成約毎の手数料が数十万円~百数十万円と、これまた大きな数字になります。
このような大きな手数料を徴収することが可能な分野を扱う場合は、必然的にオンライン上で成約が確定しないケースがほとんどになります。
その場合、その成約を把握するために、やはりお祝い金申請を設置して、企業からの成約連絡漏れを減らすようにしています。
施設の検索サイトの場合、施設側より手数料を徴収するのが通常なのですが、施設側が成約を連絡してこなければ、運営側は成約を把握することが出来ません。もちろんお問い合わせなどは履歴として残せる仕組みにしたとしても、施設側は忘れているケースもあるでしょうし、意図して成約を知らせてこないケースも実際にあります。
成約がオンラインで完結しない、つまり実際に当事者間で会う、サイトから離脱することが前提ですので、そこからまたサイトに呼び戻すための理由付けが必要になります。
そこで、実際にその施設と成約をした個人に対して、「当サイトを通じて成約が決まったら、お祝い金を申請してください。そうすれば〇〇万円差し上げます」というお祝い金という概念を設けておけば、お祝い金欲しさに個人から勝手に成約を通知してくれる、言い方悪くてすみませんが告げ口をしてもらうことが出来るのです。
同時に企業に対しても、個人からお祝い金という形で成約を連絡してもらっているよ!と不正を抑止する働きにもなるのです。
ただ、個人が支払う金額が1千万円を超えるなど大きい場合、お祝い金がたとえ10万円だったとしても、支払った金額に比べると圧倒的に小さくインパクトを演出できず、申請が漏れてしまう、という事もこれまた少なくないのですね。
支払った金額に対してお祝い金の金額が小さいという理由が申請をしてこない大きな理由うかどうかは定かではありませんが、人間の心理は不思議なのものです。
その場合、施設側と個人両方にステップメールを送ったり、定期的に電話で両者に確認を行う必要が出てくるのです。特に電話は自動化できない部分になるので、完全に人海戦術でのチェック体制が必要になります。
お祝い金と人海戦術で成約の把握の漏れを無くさないといけないのです。徴収する手数料が大きい分、アナログ的に動く必要もあるという事ですね。
お祝い金でチェック
求人サイトは、通常求人企業から手数料を徴収します。手数料は様々ですが、ジョブセンスの場合は年収の1割と結構高い方で、私が知る限りは、1万円~15万円ほどと、低く設定されているところが多いように感じられます。
徴収できる手数料が低い場合、成約の把握に経費をかけることが出来ません。人海戦術のチェックには電話代と電話をする営業経費がかかります。この費用は軽視できないほど積み上げられ高額になりますので、とくに運営初期などは求人系での完全人海戦術は難しいと言えます。
ただ、求人サイトの場合は、そもそもお金を稼ぎたいという求職者を対象にしているサービスだけに、求職者からのお祝い金申請は、システム的にわかりやすい導線にさえなっていれば、比較的漏れは少ないです。
あらゆる箇所にお祝い金申請の導線を貼ってあげるのが重要です。とにかく目にしていれば申請はしてくれます。
会員登録時の自動返信メール、応募時の自動返信メール、企業からのメッセージ通知の際に送られるメール、マイページに常に設置しておく、などで常に目に見える場所に申請へのリンク先を確保してあげるのです。
そしてかつ、応募日から起算して定期的に「採用決まっていませんか?お祝い金申請できますよ?」と応募者にステップメールを配信してあげることで、より漏れを軽減できます。
まとめ
成約時に受発注者間にて動く金額が大きければ大きいほど、お祝い金だけでは成約を把握することが出来ず、求人サイトのように動く金額が程よい大きさの場合は、お祝い金だけでも成約を把握することが可能という事でした。
また、余談ですが、動く金額が小さい場合は、成約の把握は放棄してアクション発生毎の課金、求人サイトで言えば応募毎、問い合わせポータルなどであれば問い合わせ毎の課金か、または、完全に成約、商談内容を把握できるようにシステム的にがちがちに縛りまくるという方法があります。
クライアントさんのご予算に合わせた設計も可能ですので、是非求人サイトをお考えの方はお問い合わせくださいませ。
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