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- WEB完結型、職業紹介用、派遣用求人サイトは求められるWEBの仕様が異なる
牧山 直紀のデベロッパーズブログ
- 氏名
- 牧山 直紀
- 役職
- 代表取締役
- 血液型
- O型
- 出没
- 主に南国
- 特色
- サメが好き
- 2016/06/02
- WEBメディア運用事業の開始します
- 2015/11/25
- オウンドメディアとは?構築費用、作り方、運用などに関して解説
- 2015/10/08
- ポータルサイト・マッチングサイトの構築に関するあるべき見積もり方法
求職者と求人企業を結び付けるマッチングサイトは「求人サイト」と称して呼ばれてますが、形態により仕様や、集客の方法が大きく異なります。
まず、WEB完結型の求人サイトに関して説明していきます。
WEB完結型求人サイト
ビジネスモデルは?
ジョブセンスや弊社でもよく利用しているFind JOB!なんかは典型的なWEB完結型の求人サイトに分類されます。
求職者が会員登録をして、WEB履歴書を作成して、求人企業に応募し、サイト内メッセージを使い面接日を調整し、面接し、採用、不採用まで一貫し てWEB上で行ってしまう、というビジネスモデルです。
手数料は?
運営者は採用毎、応募毎、掲載期間毎などに求人企業から手数料を徴収します。
※稀に求職者から手数料を徴収するサイトもありますが、これはレアケースです。
WEB上で一貫して応募から採用までを完結させるため、運営者としても業務の自動化がある一定のレベルまで可能で運用にそこまで人数を必要としま せんが、企業から徴収できる手数料は、派遣や有料職業紹介に比べて低くなります。
斡旋・仲介業務、アナログでのマッチング作業などが発生しないため、手数料が低くなるのは自然といえましょう。
WEB構築時に気を付ける点は?
求人情報を作成するのは基本的には求人企業側になり、求人情報が集まれば集まるほど、内部的SEOがしっかりしていれば、サイトとしての評価も高 くなります。
登録される求人情報は、すべて完全公開できる充実した内容になり、弊社の経験上、地域、分野にもよりますが、200件~300件ほどの求人を集め ることができれば、求職者の動きもその数についてくるようになり、ビジネスとしてしっかり成り立ちます。
また、WEBですべてを完結させるため、応募から採用、スカウトなど、もろもろの機能一式はサイトに必要となり、高機能な仕様が求められます。
派遣用求人サイト
ビジネスモデルは?
派遣会社は、雇っている派遣スタッフを派遣契約先企業に派遣して、その派遣先企業企業から紹介手数料を 得るというビジネスモデルとなります。v
派遣スタッフの働き方の特徴として、単発で1日~数日、短期で数週間~数ヶ月、長期で年単位などというようになっています。
雇用主はあくまでも派遣会社となり、派遣先の企業が雇用主にはなりません。
手数料は?
上記の通り、手数料の徴収パターンの選択肢はなく、基本的に紹介料のみが運営者へ支払われる手数料となります。
企業に提示する時給や日給の15%前後(分野によっても異なります)が手数料として徴収でき、登録スタッフが派遣先契約企業で働いている間継続し て徴収できるため、WEB完結型の求人サイトに比べ、徴収手数料はかなり高くなります。
ただ、派遣に関しては、運営者が免許を取得している必要もあり、求人情報とWEB上に登録、更新するなどの業務が多く必要で、それに伴い常駐する スタッフも必要となり、人件費などの固定費がかかりますので、手数料が高くなるのもこれまた自然といえましょう。
WEB構築時に気を付ける点は?
派遣の場合は、派遣契約時に機密保持などを取り交わしているケースも多く、WEB上で求人情報の詳細を一般公開できないパターンがほとんどです。
WEB完結型の求人サイトの場合は、充実したオープンな情報が多く登録されるため、特にSEO的な後ろめたさは無いのですが、派遣の場合企業を特 定できる情報をすべて非公開にしなくてはいけないので、写真もなければ勤務地も表示できず、とにかく企業を特定できないようにしなくてはいけませ んので、当たり障りの無い、充実しているとは決して言えない情報になりがちで、SEO的には不利になります。
ただ、ここも内部的なSEO対策の施策が可能なところであります。求人情報詳細ページのメタタグ:
非公開求人だが、考え方によってはSEO対策が可能です。派遣業を営んでいて、企業が特定できないレベルで求人情報を公開している企業さんのホー ムページを分析してみると、大げさではなく5割以上のサイトで、SEOの対策がほとんどされていません。
非公開求人でも、見せられる情報だけでも最適化が可能ということです。
また、WEB完結型求人サイトと異なり、サイト内で求職者と求人企業との直接やり取りがあるわけではありません。求人情報への問い合わせなどはすべて派遣業者に通知され、派遣業者が面接を行いますので、求人企業のマイページは特に必要がない、ということになります。
WEB完結型求人サイトの場合は、サイト内メッセージや応募の管理、スカウトの管などをWEB上にて行いますので、求人企業マイページ、求職者マイページ、運営者マイページと、登場人物全てにマイページが必要になります。
派遣のサイトの場合、特に求職者対してもマイページを持たせる必要もないので、システム的にはWEB完結型に比べてかなり小規模になります。
マイページを持たせるということは会員登録をさせなくてはいけません。会員登録を拒む求職者が離脱してしまうぐらいなら、マイページ機能も必要が無い、と判断できます。
有料職業紹介用求人サイト
ビジネスモデルは?
有料職業紹介とは、求人企業からの求人依頼に適正な人材をマッチングして紹介する、求職者からの求職依頼に、希望の職種やその他条件に沿った求人 を紹介する、紹介業者は求人企業より紹介手数料を徴収する、というビジネスモデルになります。
派遣と有料職業紹介の違いは、派遣の場合は雇用関係が派遣会社と派遣社員になります。つまり、派遣されるスタッフの雇い主は派遣会社になり、派遣 先の企業が雇い主にはなりません。
有料職業紹介の場合は、求人紹介後、就職が決まった時点で、雇用主は就職先となります。
手数料は?
求人企業と求職者のマッチング、紹介後、就職が決まった時点で手数料を徴収します。
手数料として年収の15%~30%を求人企業より徴収します。
ただ30%はかなり強気の設定で、現状は価格競争になっている業種、分野も多く、10%などと過度に手数料額を下げて営業をしている紹介会社さん も多いようです。
これもまたWEB完結型に比べるとその分業務が発生しますので、徴収できる手数料は多くなります。
400万円の年収の場合、20%の紹介手数料とした場合、80万円の手数料を徴収できる計算となります。
WEB構築時に気を付ける点は?
派遣と違い、求人企業から許可をもらえば、求人情報をWEBに公開してもかまいませんので、充実した求人情報を閲覧してもらうことが可能です。
ただ、WEB完結型と決定的に違うのは、WEB完結型の求人サイトの場合は、応募させることがゴールとなってきますが、職業紹介の場合は、求職者と コンタクトが取れる最小限の情報を吸い上げること、つまり応募という厳格なゴールではなく、その求職者にコンタクトが取れるだけの情報にて問い合わせをしてもらうこと自体がゴールとなり、一旦コンタクトが取れる情報を取得できればそこからアナログ仲介に入れます。
WEB完結型 ⇒ 応募が重要 ⇒ 企業に直接その情報が行く ⇒ 企業が面接の可否の判断材料となるだけの多くの情報量が必要
派遣・職業紹介 ⇒ 問い合わせが重要 ⇒ 運営者にその情報が行く ⇒ 運営者よりコンタクトをとり、面接して詳細情報をもらう
ということで、WEB完結型は入力項目が必然的に多くなるため、求職者にとっては応募のハードルが少し高めになります。
逆に、派遣や職業紹介の場合では、応募ではなく運営者への問い合わせという形で、後で運営者が面接することを考えれば、特にWEB上で多くの情報を提供してもらう必要性も低くなり、求職者にとって問い合わせのハードルが低くなります。
ですので、それを踏まえた仕様にする必要があります。入力項目が多すぎると、問い合わせフォームで離脱するユーザが必須項目数に比例して多くなりますので、出来る限り必要最低限の情報を吸い上げるように心掛ける必要があります。
まとめ
⇒WEB完結型求人サイト
- 求職者と企業が直接WEB上にてやりとりするため、高機能なシステムが必要になる。
- 完全公開できる求人情報が増えると、サイトが充実する。
- 手数料は派遣、職業紹介と比べて低い。そのかわり運用は楽。
⇒派遣用求人サイト
- 求職者と企業が直接WEB上にてやりとりするため、高機能なシステムが必要になる。
- 非公開求人が多いため、Googleから重複コンテンツとして扱われないように内部的SEO構造を吟味する必要がある。
- 手数料はWEB完結型と比べて高い。ただ、運用は大変。
⇒職業紹介用求人サイト
- 求職者を面接するのは運営者。なので、求職者の情報を取得することが重要。なので、システムは小規模で良い。
- 完全公開できる求人情報が増えると、サイトが充実する。
- 手数料はWEB完結型と比べて高い。ただ、運用は大変。
求人サイトと一概に言っても、上記のように業態により、WEBに求める機能が異なるという話でした。
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