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牧山 直紀のデベロッパーズブログ

牧山 直紀

2014/03/21

低価格でマッチングサイト・ポータルサイトの構築も出来る!

 

「どんな?」よりも「なぜ?」が重要

低価格でマッチングサイト・ポータルサイトの構築も出来る!

打ち合わせの際、クライアントさんの構築されたいサイトがどんなものかを聞くのと同時に、なぜそのようなサイトを構想しているのかというバックグランドを徹底的に聞くようにしています。

クライアントさんが作りたいと思っているサイトの構成は、実はユーザーが求めている形ではなく、運営者の一方的な視点で構想されているケースが大変多くあります。

ですので、どんなサイトを作りたいのか?よりも、なぜそのサイトを作りたいのか?を深く掘り下げていくことで、より公正、公平な目で、ユーザの立場から、そのサービスのあり方を考えることが出来たりします。

そんな風にクライアントさんの「なぜ?」を掘り下げていくと、当初は複雑に考えすぎていてボリューミーだったものも、ヒヤリングしてまとめてみるとかなりシンプルな設計・構造になり、予算の半分以下で構築に至る、何てことも実は少なくありません。

運営管理画面は運用初期は必要最低限でよい!

例えば、よくあるのが、課金管理。今ではペイパルのようにさくっと導入できるものもありますが、どの決済モジュールを使ってもより複雑な課金形態にすることももちろん可能ですし、逆に簡易にすることも可能です。

課金周りはユーザからお金を徴収するため、管理機能を考えられる限りのパターンに耐えうる仕様で、と考えている方が大変多いのですが、その場合、そこに大変多くの工数を割く必要が出てきます。

規模の小さな検索サイトの場合、課金周りの見積額が、検索システムそのものよりも高くなってしまうこともあります。

そんな時ふと落ち着いて考えてみるわけです。

本当に、それは必要なのか?

本当にその想定できる全てのパターンで課金周りの仕様を考慮して、がっちりと作りこんでおく必要があるのか?

....と。

ほとんどの場合、運営者がアナログで対処することで運用周りの8割の機能は削ることが出来ます。

もちろん、最低限のことは出来る必要があります。問題のあるユーザをロックしたり、問題のある書き込みを削除、非公開にしたりなど。

入金関連は、月額決済にすると、更新処理、入金漏れの追従処理などを作りこむ必要がありますが、割引を適応した年会費にしてしまい、年に1回の支払いの確認で済む仕様にしてしまう、ということも可能です。

月額支払か年会費かで、そのサービスを使う、使わないが判定されてしまうようなサービスは、そもそも魅力に欠けているサービスといえます。

あるBtoB(企業対企業)のマッチングサイトでクレジット決済を導入したら、企業はクレジットカードをあまり好まないということで、年間で1件しかクレジット決済が使われず、結局その機能を閉じたというケースもあります。

つい先日は、ある分野に特化した一括見積もりサイトの構築のご依頼を受けた際、そのクライアントさんは壮大な処理数・ページ数の運営管理画面が必要だと思われておりましたが、実にその8割が必要のないことに話している中で気付いていただきました。結果圧迫されていた予算に余裕が出来、営業業務への資金へまわすことが可能となったのです。

想定する運用と実際の運用のイメージがかけ離れていることも多いので、実際に数ヶ月運用してみて、改善点を洗いながら定期的に改修を行っていったほうが実用的な機能を的確に実装することが可能です。

サイトが軌道に乗り始めると、運用管理画面への必要なカスタマイズが見えてくる

サイトが軌道に乗り始めると、運用管理画面を開く頻度も必然的に高くなります。

例えば、WEBコンサルタントを検索して問い合わせが出来るサイトの場合、WEBコンサルタントからの掲載依頼があった際に、その内容を確認したり、またWEBコンサルタントに問い合わせが入った場合、それらが問題のない内容かどうかを確認したりなどです。

運営管理画面を頻繁に使うようになると、次は使い勝手を求めたくなりますので、その際に、その運営者の運用に合ったカスタマイズを個々に提案をさせていただくこととなります。

実際に、運用開始してから半年でサイトが軌道に乗り、予期せぬ運用フローが必要になり、そこに毎日40分弱の時間を費やしていたのですが、そび運用フローを改善するための機能を実装することで、毎日の作業は5分以下と劇的な時間圧縮を実現できました。

かかった費用はわずか8万円です。ピンポイントなので、短時間で終わりました。

これが運用前に、このような想定もありうる、という考えて大げさに実装してしまうと、必要のない箇所まで手を入れる必要も出てくるので、余分に工数もかかってきてしまうのです。

サイトの稼働率にあわせた運営管理画面のカスタマイズにすれば、運用初期の構築コストを大きく圧縮でき本来お金をかけるべき所にかける方が成功する確率もぐっとあがります。

全てのケースでミニマムスタートが適しているわけではありませんが、限られた予算の中で、効率的に成功を求める場合には、上記の考え方は大いに参考になるのではと思います。

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